英字新聞は苦手
英語が専門でない大学教員であっても、カリキュラムの都合上、英語の授業を担当しなければならないという場面がある。
私もやったことがあるけど、まず英語版ウィキペディアの Takeshi Kitano の項目から始めた…日本語版ウィキペディアの北野武の項目は芸人としての経歴が中心だが、英語版では映画監督としての経歴だらけで、芸人としての活動はほとんど書かれていない。だから英語の長文を読む教材としてはちょうど良いのだ。
教え子が某大学の正規教員として任用され、やっぱりカリキュラムやら何やらかんやらの都合で英語の授業をひとつ担当することになって、私に相談してきた。彼は英語の新聞とかなんとか言ったので、それはヤメた方が良いとアドバイスした。
とにかく新聞の英語はクセがある。限られた紙面で情報を端的に、インパクトをもって表現しなきゃなんないから、普通の英文とは違って、ひどくクセがある。一般的な英語の教材としては使いにくい。
例えば…
Doctor who blew whistle over coronavirus has died, hospital says | World news | The Guardian (webarchive.org)
この blew whistle というのは日本語に直せば「警鐘を鳴らした」だろうけれども、いろんなウェブ上の英語辞書をあたっても、whistle に警告の意味合いはみつからない。
かろうじて Merriam-Webster に
to give a signal or issue an order or summons by or as if by whistling
という説明が見つかった。
それぐらいに新聞の英語というのはクセがあって、普通の英語の勉強だけでは読みにくい。
アマゾンをあたったら、
こんなのが見つかった。こういうのでボキャブラリを仕込まないと、英語の新聞は読めないよ。