ŋの英単語帳

英単語

編集方針

 データを集計してて、あれ?と思った。

 

 新JACET8000に収録されている単語と、その品詞が往々にして食い違う。

 

 たとえば soy (#6748)。これは名詞となっているけれども、現実には soy sause (醤油)みたいに形容詞として使うことが圧倒的に多い。確かに soy という名詞は存在するけれども、これは植物学上の学名 Glycine max を標準和名でダイズとカタカナで表記するのとおんなじ話で、soy は名詞としては日本語の標準和名ダイズに相当する表現。日本語でも普通は大豆と呼び、英語でも soy bean(s) と呼ぶのであって、わざわざダイズとか soy とか呼ぶのは、学術的な場面限定だ。したがって soy は形容詞とするのが妥当。

  他にもいろいろ。たとえば dive (#2936) は名詞になってて、確かに名詞としても使われるけれども、むしろ動詞として使われる方が多い、などなど。

 

 そうした厄介な事柄がいろいろ出てきたので、これまでの作業は放棄し、最初からやり直すことにした。

 

 なによりも、品詞は名詞・動詞・形容詞・副詞に限定することにした。関係代名詞やら前置詞やらは文法問題であり、文法上このように使うと学んだ方が良い。英単語帳で取り上げたら、説明がくどくどしくって仕方がない。だから省く。

 

 まず、明らかに中学生英語だろ?という単語を除外…いろいろ調べてみたのだけど、中学校の英語の教科書 Sunshine の版元である開隆堂出版株式会社のウェブサイト

www.kairyudo.co.jp

平成28年度版教科書:英語:中学校:開隆堂出版株式会社 (webarchive.org)

 

の「その他の資料」のところに「中学で学ぶ英単語(Excel)」というのがあったので、これを参照した:

 

web.archive.org

これに、その単語を何社が載せているかという列があるので、大きい順に並べ替えて見ていった…平均的な中学生の英単語ってば3社じゃないのかなあ?と思ったので、3社を基準とした。2社の単語はかなり高度で、高校でも良いんじゃない?と考えた。

 

 次に、国の名前なんかはハズした。

 

 また、東西南北に関する単語も除外した(なぜかすべて2社):

eastern (#813), northern (#1743), southern (#2478), west (#2920)

 

四季の名前のうち autumn(#1291)も常識的には中学校レベルと思われるので除外した(なぜか1社だ…アメリカ英語じゃfall だしね)。

 

 そして名詞・動詞・形容詞・副詞以外を除外。これで6,850語が残った。

 

 これを独自基準でランキング。ところがこれもこれで、ちょっと偏りがある。

 

 だからさらにフルイにかけることにした。

 

 第一に:

 

dictionary.cambridge.org

 イギリスのケンブリッジ大学の辞典のウェブサイト。これの英英辞典で単語を調べたら A1・A2・B1・B2・C1・C2 って、学習上の重要度のマークが付いている。とりあえずこのマークが付いてない単語はハズす。

 

 第二に:

 

www.merriam-webster.com

 これはアメリカ英語辞典の定番なのだけど、項目の末尾に Look-up Popularity という使用頻度の大雑把な数字が出ている。ケンブリッジでハズしたものをこいつで調べて Look-up Popularity を見て、Bottom of 50% 以上のモノは残し、それより下のモノはハズした。

 

こうした作業の結果の上位3,000語を、このブログに載せることにする。