ŋの英単語帳

英単語

英米の発音の違いについて

 以下あくまでも私見ですので…

 

 このブログを書くにあたってイギリスとアメリカとの発音の違いを見てみた。

 

 まず単語の語尾が -er なんかとき、イギリスでは [-ər ] なのがアメリカでは [-ɚ] になるのは常識問題…だからこのブログではいちいち注意喚起しない。

 

ほか一般的な傾向としては

 

•イギリスでは [ɔ] なのがアメリカでは [aː]

例:log イギリス [lɔg] アメリ[laːg]

 

•イギリスでは [əʊ] なのがアメリカでは [oʊ]

例:load イギリス [ləʊd] アメリカ [loʊd]

 

 あえてカナカナで表記すると、log のイギリス発音は「ログ」みたいなのがアメリカ発音では「ラーグ」っぽくなる。ログとラーグじゃあ、ぜんぜん違う単語に聞こえる。それを(英語ネイティブでない日本人の)先生方は、ある単語はイギリスっぽく教える一方で、別の単語はアメリカっぽく教える。ゴタマゼだ。

 

 親がアメリカ人かなんかで、普段からアメリカ英語になじんでいる生徒・学生であれば、素直にキチンとアメリカの発音を学べばよろしい(そうした人から、学校の英語はヘンだという声を聞く)。けれども世間一般の日本人の生徒・学生は、そうもいかない。

 

 カタカナ英語というものがあるけれども、一般にカタカナ英語はイギリスの発音をベースにしている。たとえば log はIT用語として定着していて、業界じゃ普通に「ログ」と呼ぶのだけど、アメリカっぽく「ラーグ」と言う人をあいにく私は知らない。

 

 もっとも…とある学界の権威の先生の著作を読んでたら「パタン」というカタカナがやたらと出てきた。pattern なんだけどカタカナ英語では普通「パターン」だ。改めて発音を調べてみるとイギリスは [p´ætən] で、これは確かにパタンぽい。その先生はイギリス英語をベースにしておられた訳だ。アメリカは [p´ætɚn] で、日本のカタカナ英語はこちらに近い。一概にカタカナ英語がイギリス英語ベースとは言い切れない。

 

 そうしたことから、ごくごく普通の世間並みの生徒・学生はまずイギリス発音を覚えた方が良いと思う。なにより並みの日本人にとって発音しやすいし、いろんな国の人に聞き取ってもらいやすいので。アメリカへ留学なんて場合に、その生活の中でアメリカの発音に染まっていけば、それで良いのだ。